家の購入予算はライフプランから考えよう
住宅購入は人生で一度しかないかもしれない大きな買い物
住宅ローンの返済期間も長期にわたるだけに、不安をかかえる人も多いと思います。
家づくりを考えるときには、まずはわが家の予算はどれくらいが妥当なのかをライフプランから把握することが大事です。
今回はお金に精通した住宅のプロが、安心できる家づくりのダンドリ(い・ろ・は)をお教えします。
住宅購入するときにかかる「お金の全体像」をつかんでおこう。
住宅購入する場合、一般的にイラストのような費用がかかります。
世帯年収からの返済額の目安を推測する
①住宅購入には「ローンで支払うもの」と「現金で支払うもの」がある。
契約時の頭金や土地の手付金、手続きや印紙代などの諸費用は、基本、現金で支払う。
②家の費用を全額現金で支払える人はまれ。「住宅ローン」は借りるもの。
借りたお金には当然利子が付きますから、家よりも『住宅ローン』の方が高額に!
③マイホームは、「総額」=「建物代」にあらず。
ライフプランから割り出した総予算から「土地代」と「諸費用」を差し引いた額で家の計画を考える。
ポイント
不動産会社や住宅展示場に行ったことがある人なら、年収からおおよその「借りられる額」を算出してもらったことがあるかもしれません。
ただこの金額は、大抵の場合、住宅会社の都合で計算する(おっ、こんなに借りれるんだ!と思わせるための)「金融機関が貸してくれるお金の上限」で、
年収の35%を年間の返済にあてると仮定(返済負担率)して試算されることが多いのです。
そう考えると、金融機関から借りられる額の上限は、けっして返済できる額の上限というわけではありません!!
もし将来、ボーナスがカットになったら?子どもが予定とは違い、遠方に進学して仕送りが必要になったら?
そんな時でも日常生活に支障をきたさないよう、返済負担率25~30%くらいの安全なライン(返せる額)で予算は考えるようにしましょう。
「教育費」など人生の大きな支出から「家の予算」を考えよう。
子育て世帯が、人生という長いスパンでお金を考えたとき、大きな支出の代表は「教育費」「住居費」「老後資金」の3つ。
このうち「教育費」や「老後資金」は、子どもや自分の年齢から計算して割り出した費用を、まだこれから備えていけます。
「教育費」は、公立と私立のどちらを選ぶかによってだいぶ費用が異なるので、どのような進路を選択したいのかをイメージしましょう。
希望する進路だとおよそどれくらいの費用がかかるのか分かれば、それに合わせて学資保険などで準備しておけます。
でも、「住居費」=家づくりは考え始めたその時にしっかりお金のことを考えなくてはいけません。家賃や住宅取得費などの「住居費」は、建てる時期や金額、ローンの返済方法による工夫など、
実は自分でコントロールできる部分が多い支出なんです。
だからこそ、「住居費」は、家づくりを考えたときに、まず資金計画を行って、「無理のない金額」をしっかり考えておくことが肝心です。
子どもの「教育費」が大変になる前に、繰り上げ返済を活用することでローンを早めに貸すよう工夫して、いざ子どもの「教育費」が大変な時期は、無理のない月の返済額のみを返していく。
こういったノウハウをお教えできるのも家づくりのプロだからこそなので、『勉強会』でしっかりとお金の勉強をしてから家づくりをスタートしてくださいね。
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